ミヤザワケンジ グレーテストヒッツ 高橋源一郎

ミヤザワケンジグレーテストヒッツ

宮沢賢治の物語を換骨奪胎した形で集めた短編集。「注文の多い料理店」「飢餓陣営」「永訣の朝」「プリオシン海岸」「やまなしークラムボン殺人事件」「水仙月の四月」が気に入った。
高橋源一郎って長編になると地上から20センチ浮いてるようなお話が続くのだけど、この本は地に足がつきそうな短編が多かった。どの短編が良かった? って、人によって違ってくるだろうと思う。
この人の詩情はなかなか曲者だよな。巧みだ。