FolioPDF版ができました。

Folioの発行直前からぼちぼちと表紙を作ったりしながらのんびり作業してて、それでも一日ほんの少ししか作業できなかったのだけど、まあやはりのんびりとしか言いようがないスピードで、ちまちまインデザインを使って作業しました。まあ、インデザインではじめてこんなに大きな書類を作ったのだけど。<はじめてという部分がミソ。今働いてる仕事では毎日使ってはいるけど、ゼロから自分の為に組んだというのは初めてのことで。
作業環境

まあ適当にというか、半年前まで現場で働いてたので、勘が鈍らないように時々はちゃんと形に残るようなものを作っていたいとも思うので、久しぶりに頭が印刷屋になって楽しかった。

実際、ここら辺の写真は自分で撮ったのを張り込んだりして、ちょうどいい写真なんてなかなか見つからずに苦労はしたものの、ちょっと自慰的だなと思ったりした。

巨大なPDFになってしまったのは画像の解像度とか大きさとかを修正せずにJPGのまま放り込んだからもあるのだけど、言い訳をするなら、ある程度のクオリティのあるものなら、多少重くてもなんとかなるだろうと思ったりする逃げの部分もあったりするのだけど。まあ、あれだ。
時々外国のWEB系のコンテンツなどでPDFやexeのファイルとして配信をしてるのがあって、それはものすごいかっこいいし、容量に見合った部分もあって、それはそれである種の理想型なんだともいえて、htmlのリソースだけではどうしても制限があって、その制限を超えたコンテンツが、やがて未来の雑誌であると夢想するからでもある。
コンテンツは仮想的にでも、モノでなければならないと思う。
それが手に取ることができるか否かという部分もあるが、実際に手にするのと同じく、それを「得る」こと、GETした感触というのは、失わないだろうからだ。P2Pの快楽は、それが使えるか否かではない。ダウンロードする行為にかなりの精神的な充足を求める部分もある。それはCDのコレクターと同じく、あるものを得ることによってのなにかしらの受け手側の行為の充足にそもそもの視点がある。重くても落とした。重くてもなんとかして手に入れた。そうした、手間ひまをかけたことによる、ある種の作用というのは、今後見落とせない観点ではないかとも思う。
ぜひぜひダウンロードして見てください。
たぶんこれだけのボリュームとコンテンツ量のものを日本で<無駄に>アップしたのは、うちが初めてではないかとも思えるからだ。
「回廊」さんがPDFで配信したのを見て「先にやられた!ちくしょー!」と、ずっと羨ましかったのはそういうことだ。

書籍の電子化が叫ばれて久しいが、どれもデータ容量を軽くして、見やすいものとすることによって失った書籍としての悦楽を失ったものが多い。ならば、このブロードバンドが普及した今、多少重たくても形のしっかりしたもので届けたい、と思う。
PDFを選んだのは単に自分が作りやすい環境にいた、ということで、他のフォーマットであるのが一番いいと感じられたら、それを使用しただろう。JAVAを組めるものは組みたかったとも思うが。。。

まあ、なにより、見て楽しんで頂ければ幸いです。