「ビューティフル・ドリーマー」

は苦節10年というか、ずっとレンタルされてて借りれなかったのをようやく手にして借りてきた。
例のごとく押井節全開のストーリーで、同じ出来事が何度も繰り返されるのは「赤い〜」の千葉繁みたいな感じがした。あれも退屈だったなあと。最初30分ぐらいは、ほんと退屈な描写なんだけど、気が付いたらずんずん引き込まれていたところがなんか悔しい感じがします。
でも、これを見てうっかり自分たちの日常を「永遠の学園祭前日」みたいな言い方をするような人は信用できないなと思いました。要はアニメーターやその他、映画を作ってる現場の人とか、そういう業種なり生活を行っている人の苦悩みたいな、そう、作り手の苦悩なんかをエンターティンメントとして提示することに意味はあるのか?みたいな、まあいわゆる押井批判みたいなところに論点が決着するのでは?という感想を得ました。結局、安易に「永遠の学園祭前日」みたいなモノ言いがどのような文脈から言われているのかということ事態を逆照射させるようなものだな、と思い、その逆照射すること自体を意識せず使うというのは、問題だなと。
何が言いたいかというと、「面白かった」の一言に尽きるのですが。

ビューティフル・ドリーマー」で一番良かったのは、空から落とされるシーンで、「お前が会いたい人の名前を順番に上げろ」というところで、なんか胸を打ちました。あとあたるの桃源郷で「何故ラムが居ないんだ?」って詰め寄るところ。きゅんとするね。