ホテルルワンダ

http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/index.html
テルルワンダという良い映画がありますが、日本では公開されないということで一部で署名活動が始まっています。ネットでも署名できればいいのになと思うのですが、どうなんでしょう。
「ホテルルワンダ」の映画のストーリーは、実在の人物と出来事を元にしているのですが、ホテルルワンダというアフリカのルワンダで実際に94年に起こった100万人規模の虐殺から人々を救おうとするあるホテルマネージャーの話です。彼はヒーローではなく一人の人間としてできることで人々を救おうとする。詳しくは上のURLあたりで骨子を押さえてくれればいいと思いますが、すごくいい映画です。ここ数年でも1、2を争う出来なのに、一般受けがしないとか「映画の試写をしたら反応がいまいちだったから」という理由で日本の映画会社はどこも手をださないみたいらしいのです。米国Amazon秋葉原あたりで手に入るそうだけど、やはり映画館で上映されなきゃ意味がない。たまたまDVDを持ってる人がいたので借りてきて僕が見たのは英語版でした。
アカデミー賞ノミネートで、「Ray」のジェイミー・フォックスとこの映画のドン・チーゲルは主演賞を競ったというほどの映画なのに。「Ray」も良かったよ。すごく好き。でも、「ホテルルワンダ」は上映されなきゃ意味がないんです。「ルワンダ」というアフリカの国でなにが起こったか、今アフリカで何が起こってるのか。
イギリスでテロが起こってその犯人探しをするより、単に犯罪が悪いとかいいあうよりも、「そこで何が起こってるのか?」ということに興味を持つことの方がずっと大事なことのように思えます。
いわゆるグローバルなものは、世界中がひとつにつながるってこととともに、その回線から見えないもの、回線から外れているものに対して、見ないふりをすることと同義でもあると思います。ネットワークというものは物理的金銭的に制限されているものであるからこそ、有限であり。有限であることはじつのところグローバルではないし、所詮電話線で、いまのこの世の中が完全ではないし、世界は常に不均衡でゆらいで混沌としているということを肝に命じて、さあ、明日から戦争が始まるかもしれないねとさえ思ってしまうのだけど。会社、仕事、夢、労働、愛、欲望、人生、テレビ、新聞、情報、ネットワーク、友人、ほらね。現代文明なんて、所詮借り物の人生だし借り物の生命だ。言葉だけに過ぎない。