高尾山に登ってきましたよ

やはり雪が降ったせいで人出は去年よりぐっと少なかった。
深夜2時の山道。100メートルぐらい先まで人が居ない。
深々と降り積もった雪を踏みしめて歩く。

高校生の集団と「後どれぐらいですかねえ」とか言いながら歩いたり、なんか楽しい。
2年目なので、だいぶ道に慣れてたのか、それともアスファルトより雪道の方が歩きやすいのか、かなり楽々と(とは言っても息は切れてる)歩く。
途中にある展望台からの夜景は今年も絶景。街の明かりが美しい。

やがて参道に辿り着いたのか、灯籠の道。幻想的。。

本殿まではちゃんと参道があって、雪道と言えど、道はしっかりしてたが、そこから山頂に至る道は、雪が凍って、滑る滑る。
道の左右は谷になってるので、落ちたら死ぬよね、なんて思いながら、こわごわ進む。

ようよう山頂まで辿り着いたのだけど、タイミングを間違って、山頂で3時間待ちに。。寒い。

午前4時の山頂は人出はまばらで、いくつかの集団で固まって、友人同士がちいさな暖を取ってたり、ミニコンロでカップラーメンを食べたりしてる。
一応、ベンチに席を取るが、じっとしてると寒すぎるので、雪の中を歩き回る。あまりに暇なので、持ってた論文集をランプの明かりの下で読もうとするけど、やはり寒すぎる。カイロぐらいもってゆくべき。普段着で雪道はマジ危険。標高600メートルの山頂はきっと氷点下だと思う。自販機でお茶を買って背中に落し込んでカイロがわりに。。。間抜けだ。。
風が木々の上に積もった雪を吹き散らしておいらを凍らす。
足先からも凍える。。。とっくに雪は氷になっててアホみたいに寒い。写真を撮ろうと思ったけど、バッテリーが残り少ないので、じっと我慢。

午前5時に山頂の店が開いて、我慢しきれなくて蕎麦を食う。
マジ美味い。芯からあったまるが、あっと言う間に寒さに凍える。。
ぷーさんの着ぐるみを着た人とかいて笑えるが寒さでそれどころじゃない。子供が雪で遊んでるが、寒さでそれどころじゃない。

大きな流れ星が流れて、仰天。マジ美しい。。

6時ぐらいになって徐々に空が明るくなってくる。徐々に人が増えてきて、山頂がにぎやかになってくる。。
場所取りがはじまるけど、去年より人出は少ないので、結構気楽。
風で凍った雪が、ダイヤモンドダスト状態に。。

7時ちょい前にやっと雲の間から日の光が見え始める。。
人々の間から、「あ、あそこ、あそこ!」みたいな歓声が。。

7時過ぎ、 朝日が遂に顔を出す。
今年は空の雲が一掃されてて、日が出る遠くの山に雲がかかってるぐらいだったので、すごくキレイ。
生涯で一番キレイな朝日を見たかも!感動して涙が出てくるようだった。
超キレイ。

ひとしきり太陽を満喫したあと、帰路につくが、登りも大変だった山頂までの道が冗談ではない状態に。急勾配が凍ってる!
怖いけど楽しい。。ずるずるとスキーみたいに滑りながら、あちこちで転がる人がいるけど気にしない!下手すると自分もすっ転んでしまうからである。
木々が雪化粧で美しい。。

本殿まで辿り着くとあとは気持ちのいい坂道。風景を楽しみながら下山。


参道からの下りは急勾配に雪が積もってまるでスキーのような状態に。
ずるずる滑りながら、下る。
風景は木々に雪が積もって美しい。。杉の木に風が当たって、はらはら粉雪が細やかに揺れ落ちて、朝日に輝くのがまるで光の滝のよう。
山水画を思わせるような情景にしばし立ち止まること多々あり。日が上ったので、温度は快適になり、歩く身体の温度が上昇し、軽い疲労感と充実感に満たされて、幸せな気分。
山を登る人が、最終的に雪山に辿り着くというのがなんだか分かるような気がした。

山はいいですよ。
あと雪山は、せめてあったかい服装でカイロを持ってゆくべき。
この景色を実感するためにはロープーウェーなんかは邪道。
ちゃんと足で登らなきゃね。
去年は参道ではなくて山道を下ったんだけど、今年は普通の靴なので、山道は止して参道で下山した。獣道みたいなのも楽しいけど、さすがに危険かな、と。

ま、正月は寝てないで動いて見るのもいいと思うよ。
今年はかなりキツイ状況だったけど、とても充実した正月を迎えました。

高尾山口で、おしるこを食べた。
超美味かった。