「児童性愛者<ペドファイル>」ヤコブ・ビリング著

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759260862/qid%3D1096903783/249-2153616-7014725
 デンマークのテレビ局の人が、デンマークで世界で唯一合法の「児童性愛愛好者協会」に潜入取材したドキュメンタリー番組のレポート。
つまりさ、ロリでもない、それもテレビ局の人間が、番組のためにそういう人たちの中に入ってって、かれらの生態を暴こうとしてる話で、「自分の立ち位置は社会的に保証されてて、どんなことをしても、自分たちは悪いことをしていない。悪いのは彼らの方だ」という首尾一貫した言説が、凄く鼻についた。もちろん、子供を虐待し性的慰み物とするということは犯罪だし、目を覆いたくなる出来事だと思う。だけど、それを暴いてゆく手段において、彼らの外部への信頼を更に打ち壊す手段にしかならないのだと考える訳で、たとえば、この潜入取材から得た情報からもっと心理的、社会的な内面や深い部分にまでも迫った物だったら、そうして潜入して、彼らの生態を考える手段にもなったであろうし、「ペドファイルとは何か」ということにまで迫れたはずだ。そして、彼らの方にもそうした回路を設定することが出来たであろうという貴重な体験であったはずなのに、一方的なあまりに一方的な言説が、きっと全てを打ち砕いてしまうような気がしてならないし、それが悲しい。
 とは言っても、「ペドファイル」達のネットワークやそれぞれの人がどんな生活をしているのかというレポートとしては、そこそこ面白いと思う。
「ロリータ違法ビデオは北欧だよね」「あとはアジアかなー」「日本!日本!」
興味がある人は、ファイル共有で探すといっぱい出てきます。