「アフターダーク」

村上春樹著 講談社
文体がまるっきりこれまでの話と違ってる。最後の数章の詩的な描き方のために他の章の文体も変えてしまったようだ。少々説教臭い感じもするけど、「神の子供たちはみな踊る」の続編みたいな位置づけかも知れない。表面に見えるものではなくて裏側に引っ張り込まれることだってあり得る、みたいな話で、でも昨日読んだミルハウザーショックに負けた。